実在の野球選手ではなく、原作があるためこのロイ・ハブスという人物が破天荒でも何ら問題ない。
破天荒とはいってもそれは打ったボールの飛距離。
3階席や4階席に飛び込むのは当たり前。
場外や照明にまで直撃させるという凄さ。
35歳で野球の世界にカムバックという設定だが、ロバート・レッドフォードでは流石に無理が感じられる。
飛距離を生み出すパワーバッターにはとても見えないし、むしろ巧打者タイプに見えてしょうがなかった。
とはいえ良きアメリカを見せるキャッチボールや、父子の風景などは感動的に映る。
この35歳のルーキーという有り得ない出来事を実現させたのが「オールド・ルーキー」へと繋がっていくのは感慨深い。