ハレルヤ

ナチュラルのハレルヤのレビュー・感想・評価

ナチュラル(1984年製作の映画)
3.8
天才的な野球の才能を持つロイ・ホップス。メジャーリーグ入り直前に凶弾に倒れて重傷を負う。それから16年が経ち、30代半ばで改めてメジャーリーグへと足を踏み入れた彼の姿を描いたスポーツドラマ。

監督は「レインマン」のバリー・レヴィンソン。ロバート・レッドフォード主演。そして野球ドラマ。こりゃもう良作決定的。その気持ちでBSプレミアムシネマの放送で初鑑賞。

まず前半はほぼ理想通りのストーリー展開。幼い頃から野球に夢中なロイ。青年時代にメジャーリーグへの夢を手にするために故郷に別れを告げるも謎の女性ハリエットに銃で撃たれてしまう。

それから16年。弱小球団のニューヨーク・ナイツへ入団したロイ。監督からウザがられるも試しに打撃練習したらホームラン連発。当然試合でも大谷翔平のごとく打つわ守るわの大活躍。最下位のチームも上昇気流に乗り、一気に優勝争いへ。

ここまでは良い流れです。ただ中盤で監督の姪っ子が絡んできてから物語のリズムがダウン。そして謎の男から八百長試合を持ち掛けられたり、色んな人物が絡んで話がちょっと複雑に。

でも最後はピンチに陥っても文字通りの逆転ホームランをブチかます流れは王道ですが完璧。ラストシーンもオープニングと巧くリンクしていて感動が際立つ構成。

実際に野球の特待生だった経験のあるロバート・レッドフォード。青年時代から30代半ばのロイを当時48歳の年齢で違和感を感じさせる事無く演じているから驚き。ロイの幼馴染のアイリスにはグレン・クローズ、監督の姪っ子メモにはキム・ベイシンガー、記者にはロバート・デュバルなどとこの時代を彩る豪華キャスト。あとロイと代えられる選手役にはあのマイケル・マドセンだったのもビックリしました。笑

何故ロイは撃たれたのか。犯人のハリエットは一体何者だったのか。という謎も明かされないし、突っ込みたくなるところも結構あります。それでも野球の面白さと感動に重きをおいているので、しっかりと見れる仕上がり。何人かロイのモデルになった選手はいたみたいですが、これそのまんま実話だったら大谷並みに凄いかも。笑
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