片腕マシンボーイ

人妻の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

人妻(2013年製作の映画)
3.7
そうな、今年中にいきたい思っていた3000レビュー目やからな、やっぱりここは良い作品を選びたいやん?
まぁな、昨日レビューしてしまった「ココ」をココでこそ使うべきやったとは思うんやが…今さら後の祭り、んじゃ好きな作品再鑑賞再レビューする?いうんも守りに入っている気がするしやな…
うん、好きな監督のんで良さげな作品探そ!なってな、井口昇監督や西村喜廣監督のんはあらかた観てしまっているし、塚本晋也監督のんで観てないいうたら「KOTOKO」かぁ…ぐふぅ!全く観る気になれねぇ!……ってことは

そうな!今年は城定秀夫監督の年なんは間違いないわ!つってU-NEXT漁ったらまだ観てないんも何本か、その中でマシンボーイのベスト城定作品と言っても過言ではない「韓国に嫁いだ女」や、今年の大傑作「花と沼」で主演を勤めた七海ななとのタッグ作品を選んで観たぞ!ぎゃ!吉岡睦雄や麻木貴仁も出ているとか最高やんけぇ!

夫は浮気に忙しくなかなか帰ってもこず、帰ってきたところで最低限の関わりしかない、唯一の趣味はオナニーくらいな無味乾燥な毎日、そんな女の前に現れた血塗れの男!この出会いが女の秘められた姿を暴いていくぞ!って話

ひゃー!これもまた傑作やったわぁ!まぢ度肝を抜かれた!
まぁな、ありがちな始まりなんよ、ピンク映画としては、欲求不満な人妻が見知らぬ男と関係を持ってのめり込んでいく、なんてなんの面白味もない話やん?
本作もな、最初は突如現れた血塗れの男に強姦される展開にはな、ぐふぅ…マシンボーイってば強姦モノのん嫌いやねん!ぷんすか!なったしやな、強姦されたんにその関係にのめり込んでいく人妻とかあまりにリアリティが無さすぎて、けぇ!これは男根主義のAVファンタジーやでぇ…なっていたんやけどな
まぁ、さすがに城定監督のんやからな、ヒロインのバックグラウンドの書き方が絶妙で、まぢクズが過ぎる旦那との冷えきった関係に、例え暴力的な性行為であろうと温もりを求めてしまう女の寂しさがひしひしと感じとれたしやな
その関係が進むにつれて、じょじょに女の中に秘められていた扉が開かれていき、男が女に支配されていくんも面白かった!

江戸川乱歩的な展開も最高で、屋根裏に潜む男に旦那の隣で寝ながら挑発する女ってのもゾワゾワしたし、また七海ななは表情の作り方がめちゃ上手いんよ!ひゃー!
ってか城定監督の作品やとどの女優もほんと良い演技するんよなぁ、古川いおりとか城定監督作と他の監督の作品とでホントに同じ人か?ってくらい演技のクオリティが違うもんなぁ、でも「花と沼」の舞台挨拶では城定監督はそんなに細かい演技指導とかもしないって言っていたし…ほんと不思議!

表情といえばラストシーンの、一見何も変わっていないように見えて……な時の七海ななの表情も素晴らしかったわ、男根主義どころかおめこが男を支配する映画やったわぁ!やったー!マシンボーイも支配されてぇぞぉ!ぺろぺろ

ちなみに血塗れの男ってのが吉岡睦雄で、麻木貴仁は警官チョイ役な、吉岡睦雄もこういううだつの上がらないクズやらせたら最高!この憎たらしのに憎みきれない感じは何なんやろなぁ…
あ!旦那はまぢ憎いクソ野郎やからみんな注意してくれよな!あの印象的に繰り返される靴べらのシーンの腹立つこと!まぢ何度後ろからぶん殴ってやれよ思ったことか…あっ!

さ、なんとか目標の3000Mark!達成するために今年は脇目も振らずに未見の作品ばかり観てきたからな、来年は買ったけど観てないDVDとかもう一度観たいあの作品とか!再鑑賞再レビューしていきたいと思うぅ、ぺろぺろぺろぺろ、やったー!