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セールスマンの死のotomのレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1985年製作の映画)
5.0
原作読んでから観たかったけれども、我慢出来ずに鑑賞。変幻自在な仕様で舞台を映画にフィットさせたフォルカー・シュレンドルフが見事な事は勿論なんだけど、頭のネジが50本くらい抜けた具合で、既に死んでるレベルのブッ壊れた役柄を完璧にこなすダスティン・ホフマンが全くもって素晴らしい。全身苦悩に満たされ、突けば破裂しそうなジョン・マルコヴィッチもこれまた見事。現実を突き付けられる夢みる凡人の人生って事で、観てるこっちも気が狂いそう&吐きそうになってくる。テネシー・ウィリアムズ然り、この時代の戯曲って心をガッツリ抉ってくるのが多い印象。傑作。
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