Donatello

ドラフト・デイのDonatelloのレビュー・感想・評価

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)
4.2
久々に期待値に対する面白さ200%ぐらいの作品でした個人的に。最近だと『インターステラー』が160%ぐらいでしたが、あちらはなんだかんだと期待してましたけども、この作品完全になんとなく観に行っただけでしたから。

一時はパッとしなかったケビン"狼と踊る"コスナーさんですけれども、近年『カンパニー・メン』や『マン・オブ・スティール』では脇役ながら漢気溢れるアメリカ人男性を、『エージェント:ライアン』や『ラストミッション』では一昔前を彷彿とさせる戦う男を演じ、そろそろ第二次黄金期かとも思う感じですが、個人的には割と『13デイズ』のような葛藤を抱える男みたいな演技が好きなだけにそれ系統の作品にも出れば良いのにと思っていたんですけどもね。

そういう意味ではそのものズバリがこの映画だったという。

遅咲きと言われながらも、オスカーからゴールデンラズベリー賞まで無駄に広範囲で総ナメにしてきたコスナーさんの、とても良い部分が現れていたというか、世紀末の郵便配達人の100倍くらい良いです(当たり前。

でまぁ物語自体の展開が見事。
勿論主役はコスナーさんながら、少しばかりアンサンブル・プレイ風の、一見多そうに見えるキャストもこちらを陽動させるには十分。
モヤモヤしたエンディングしか想像できない中での、クライマックスにおける飛び道具的なトリックを使った収束加減は天晴れ。
いや良かった。

NFLのドラフト制度がわからなくても、山崎豊子作品のTVドラマ冒頭を彷彿とさせる解説付きなので困らない…筈なんですが、劇場に観に行った時、帰りにエレベーターで一緒になったカップルの彼女さんの方が「結局、ドラフトって何?」って聞いていたので世の中難しいですねggrks。
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