rage30

バッドガイ 反抗期の中年男のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

子供向けのスペル大会に出場する中年男の話。

子供達に混じってスペル大会に出場した主人公は、ライバルの子供に嫌がらせをしたり、仲良く遊んだりするのだけど、子供相手になかなか過激な下ネタを連発する。
「子供相手にここまでするか!」というブラックな笑いである事は理解しつつも、やはり何の罪もない子供が酷い目に遭うのは心が痛む部分もあった。
一応、子供には下ネタが見えない(聴こえない)様に撮影したそうだが、この過激さは賛否が分かれるところだろう。

物語的には、主人公がスペル大会に出場した理由が明らかにされ、仲良くなった子供との友情が試されていく。
結局、主人公は子供に優勝を譲るのだが、主人公が心変わりした瞬間がまったく分からないし、モブキャラくらいに思ってた子供が準主役なポジションになるのにも戸惑ってしまった。
「主人公が何をしたら復讐を果たした事になるのか?」という事をはっきりと設定するべきだったと思うし、子供も重要なキャラであるなら、もっと時間を割いて描くべきだったと思う。

ジェイソン・ベイトマンの初監督作という事で視聴したが、やはり処女作という事もあって、未熟さや粗さが見受けられたのは残念な部分。
とはいえ、口八丁で難局を乗り切ったり、親子の話である辺りは、『オザークへようこそ』との共通性を感じさせた。
正直言って、作品の出来自体は褒められたものではないが、ジェイソン・ベイトマンのファンなら見ても損はないだろう。
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