ゴン吉

怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアスのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
怪獣と人々の交流をコミカルに描いた怪獣ファンタジー作品。 
三波伸介が主演、小坂一也、犬塚弘、瞳麗子らが共演。
円谷プロダクション十周年記念作品。 

原子力潜水艦の爆破事故により海底に眠っていた太古の怪獣の母子が目覚める。母親怪獣はミサイルで退治されるが、子供はダイゴロウと名付けられて育てられることに。当初ダイゴロウは少々大きなブタの子供程度の大きさだったが、成長して巨大な怪獣になる。成長盛りのダイゴロウのエサ代に困った人々は、募金活動をしたり、TVの賞金獲得番組にチャレンジする一方で、ダイゴロウの成長を止めようとエサに成長抑制剤を混ぜる。そんな折、海中から大星獣ゴリアスが現れる…

ひげを生やしてお腹ポッコリな怪獣ダイゴロウのゆるキャラ的な風貌と仕草が可愛らしい。加えてはちみつが大好きで、くまのプーさんを連想させる。
怪獣バトルシーンもあるが、作品全体がコミカルに描かれており、楽しく優しくゆるい内容。
公開時は宮崎駿監督の「パンダコパンダ」と本多猪四郎監督の「ゴジラ電撃大作戦」の三本立ての上映で、本作品は両作品のエッセンスを足して二で割ったような内容。
怪獣が子供の味方という作品は数多くあるが、子供たちが怪獣ダイゴロウの味方という逆転の発想が微笑ましい。
ラストはダイゴロウのWCシーンで、スッキリした気持ちで幕を閉じる。
「おわり!」
ゴン吉

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