ホントに申し訳ないのだが、実相寺監督と言えば個人的に「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の名作がまず頭に浮かんでしまい、今作でも多くのシーンで「ウルトラマン的なアングルだなぁ」「セブンの雰囲気にそっくり」とか思ってしまう。
そして嬉しくなりテンションが上がるという、超個人的な特殊な観方しかできない。
ってことで、個人的に大満足の一作。
かなり破綻した犯罪動機や、ご都合主義の犯人を追いつける過程など、ツッコミ所が多々あるにもかかわらず、その映像と演出、雰囲気だけで楽しめてしまうのは、監督の素晴らしい個性のおかげだろう。
それにしても犯人が「そんな屏風知りません」と言ったら、明智君はどうするつもりだったのだろう?笑
とにかく実相寺ワールドを堪能できる作品で、ウルトラマンとセブンのファンは観て損はないだろう。
余談。
これも超個人的なのだが、小林少年が出るだけで爆笑してしまう。
その昔、子供のころにジャンプに単発で載っていた永井豪の「廃人二十面チョ」という漫画をどうしても思い出してしまう。
もう題名で分かると思うが、超お下品でばからしいギャグマンガ。
老人で顔中おできがある二十面チョ。探偵のイボ痔小五郎。そして性悪探偵団のこややし少年。
「ぼっ ぼっ ぼくらは性悪探偵団♪」の歌声とともに、肥おけを担いでやってくる。目的は小五郎のいぼ痔を攻めていじめるため。笑
こんなマンガに大笑いして育ってしまうと、こんな大人になっちゃうんだよ、ってしみじみ思う。笑