フワッティー

モーゼとアロンのフワッティーのレビュー・感想・評価

モーゼとアロン(1975年製作の映画)
-
シェーンベルクの未完の歌劇の映画化。ストローブ=ユイレ監督作。オペラをロケーション撮影し、同時録音で歌とともに自然の音も取り入れる。しかし、壮大な映画とは程遠く、むしろ禁欲的に撮られている。

第1幕、第2幕はそれぞれ50分ずつほど占めているが、第3幕はわずか6分のワンカット。その省略されたであろう内容は、映画冒頭で示される。以下からもその冒頭の意図が感じられる。

「この作品は、60年代末よりデパート爆破や強盗など過激なゲリラ活動を繰り返したドイツ赤軍派のメンバーとして、72年の拘禁後ハンガーストライキによって74年に命を落とした映画学生ホルガー・マインスに捧げられている。」紀伊國屋書店レーベルDVD(2006)の解説リーフレット、渋谷哲也氏の文章より。
フワッティー

フワッティー