ショッキングでインモラルでアンチクライストな作品。
そんな問題作がデビュー作の多岐川裕美の肝の据わりっぷりが凄い!そして脱ぎっぷりも良い!
浮世離れした美しさが修道服という露出度の低い服を着ると尚更際立つ!
それを監督した鈴木則文も凄い。
映像がエネルギッシュで劇画原作と相乗効果で様式美となり、修道院という限定空間の特異性を見事に醸し出している。
懲罰シーンもグロくならず薔薇の花びらが散ったり髪が乱れたりして美しい。
時折り無茶苦茶な展開があったり酸の池?があったりするが東映作品としては上品にまとまっている様な気がする。
スケベ心で観たら意外と社会派だったりして感心した。
谷隼人とタコ八郎の客演がコミカルで重くなりがちな作品の良いアクセントになっている。
惜しむらくは皆修道服を着てるので多岐川裕美の様なハッキリした顔立ちの人は良いが他のキャストの見分けがつきにくい所。
渡辺文雄の神父姿がラスプーチンのような怪僧にしか見えないのは面白かった。
大衆映画としてメリハリが効いていて最高!