桔梗F

きっと、星のせいじゃない。の桔梗Fのレビュー・感想・評価

4.3
『小学生が良くないことが起こったとき「誰のせい」にするか?』ランキング
※2015年 ペネッセ総合教育研究所(6~11才 152万人を対象)

1位 「妖怪」…妖怪ウォッチの影響ですねえ
2位 「親(家族含む)」…都合の悪いことはすべて遺伝と育て方のせい
3位 「天狗」…またわしのせいか?
4位 「世の中」…格差社会ですもの
5位 「友だち」…だって、だれだれちゃんが…は定番
6位 「リーマンショック」若いのに意外と景気に敏感
7位 「週刊文春」もう不倫?(;゜∇゜)
8位 『星』!やっと出ました!前振り長っ!
…189位 「自分」

そうですね…やっぱり悪いのは星のせいですもの(*´-`)

超話題作なので本来レビュースルーですが、800本目ってことで。

個人的には死ぬ死ぬ恋愛系映画(ほぼ邦画)が大嫌いであります。

泣かせ演出が、これ見よがしなので。

こちらも結論から言うと…泣いたのですが(苦笑)、邦画と違い「いい死ぬ死ぬ系」です( ;∀;)

とってつけた泣かせ演出や涙の別れ過剰演出がない点は好感触(*´-`)

そこらへんの演出は「ウォークトゥリメンバー」に似てます(;゜゜)

まさに星の数ほどある、王道死ぬ死ぬ恋愛映画ですが、特筆点は…

・全員、超前向きなこと(;゜∇゜)
主要人物が余命幾ばくもない、足がない、両目がないなど、10代ながらハンデを抱えていますが、へこたれず、時には病気をネタに笑いを取るなどポジティブに

原作者の友人に、実際に16才でガンで亡くなった女の子家族がいたため、主要キャラや家族との関係などは、しっかり描けてると思います。

わたしも目が見えなくなっても「きょにう」を識別できるのか?
↑映画内ではできると言ってます

・主演カップル以外の脇役たちのキャラ立て&好演
失明友人やヒロイン家族、パジャマ男などの使い方が素晴らしい!

個人的には、パジャマ男の秘書が一番好き(*´-`)見た目も(*/ω\*)

泣かせ演出はあまりないとは書きましたが、
「アンネの家での愛が生まれて拍手」
「教会での生前葬」
「最後の手紙」シーンは泣くでしょ(。´Д⊂)

青春恋愛ものですが、あまあま恋愛要素より哲学が入ってくるので、好き嫌いはわかれるかもしれません。

でも、名作だと思います(*´∀`)ノ

似た設定の死ぬ死ぬ恋愛映画では、
先に出した
「ウォーク・トゥ・リメンバー」(究極!)や
「サンザシの樹の下で」(別れシーンがリアル死人メイクで怖く、美化してない)
「虹の女神」(勝手にそっこう死んでる)
あたりは例外的に好き(*´-`)

あと、意味が難しい邦題というか、原題はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」の一文から取ったもの。

「ブルータス!過ちは星(運命)のせいじゃない、我々自身のせいだ!」

映画のタイトルはこれに対する皮肉です。ガンは自分のせいじゃない( ノД`)…
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