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きっと、星のせいじゃない。のnodriguezのレビュー・感想・評価

4.0
末期ガンに冒されているヘイゼルはある日、ガン患者が集まる集会で、骨肉腫のため片足を切除した青年オーガスタスと出会います。明るくノリの良いオーガスタスに惹かれるヘイゼルでしたが、ヘイゼルの体を病魔が確実に蝕みます。ヘイゼルが倒れたことをきっかけに、ふたりはある願いを叶えるため、アムステルダムへと旅立つのですが……。
若い青年少女が病に苦しみながらも、時には愛を求め、時には衝突しながら、必死に明日に向かって生きようとする姿が感動的な映画です。とにかく主人公たちの闘病の様子が真に迫っている一方で、それぞれの境遇を冗談めかしてお互いに軽口を叩き合う様子が却って痛々しく、何度も涙がこぼれ落ちてきました。
余命が幾ばくもないために、生きている間に自分の葬式や死後の話をするときの気持ちというのは、果たしてどのようなものなのでしょうか。本作を鑑賞中、何度も自分の場合だったらどうだろうか、どう行動するだろうか、と考えてしまいます。
そして、余命が長かろうが短かろうが、大事な人にはしっかりと自分の想いを伝えていこう、という前向きな気持ちを与えてくれる映画でした。
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