とびん

ピーター・パン2/ネバーランドの秘密のとびんのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ピーターパンの続き。

面白かった。
なんなら無印より面白かった。
このころのディズニーの続編って、外ればかりなので、期待していなかったのだが、この作品は初代へのリスペクトが感じられた。

時代は、戦中のイギリス。
残酷な時代に生まれ、疑心暗鬼の中で生まれた主人公ジェーンが、ピーターパンを機に信じる心を取り戻す。
無印のときは、ピーターパンが主人公で、彼らの世界観を前面に押し出した映画になっていたが、本作はちゃんと主人公がジェーンだった。
彼女が、まっすぐな心を得るためのプロセスがしっかり描かれていたため、より見応えのあるものとなっていた。
僕が一番好きなシーンは、主人公が帰ってきてから、ピーターとウェンディが再会するところ。
変わったなあの問いに対して、「変わってない」の答え。
ピーターパンを信じる、前向きな心をいつまでも持っているという、今作のメッセージを暗に秘めた台詞がとても粋だった。
あと、膝を抱えているティンカーベルとジェーンが重なってオーバーラップするのもいい演出だった。
敵役のフック船長だが、憎めない、なんなら可愛らしくみえる魅力的なキャラだと思う。
それゆえ、前作ではピーターがフック船長をいじめているようにも見えてしまったが、今作では冒頭が誘拐から入り、しっかりと悪役として機能していた。

1よりも2の方が好みという、ディズニーでもかなりレアケースの映画だった。
とびん

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