ふじこ

プラスワンのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

プラスワン(2013年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

SF。タイム…タイムパラドクス?ループ?
隕石が落ちてきて、辺り一帯が停電…からの、パーティーで騒ぐお家(デカイ)の中に、もう一人の自分が現れ…って感じの。

冒頭の謎の隕石が落ちてきたくらいで、これはB級の香りがするな…って思いつつ。
お家でっかいなぁ~とか、でもこんな人数でパーティーとか自分ちなら絶対ヤダなぁ~とか思いつつ、
里帰りした主人公が彼女のフェンシングの試合だかを見に行くも、後ろ姿が彼女にソックリな女に声を掛けたら吸い寄せられるようにキスをしてしまったところを彼女に見られる。
めっちゃ怒った彼女に振られるも、諦めきれなくてパーティ会場で探しまくる…ってフェーズも長々観せられる。

停電→すぐ明かりが点く、の現象が起きるともう一人の自分の時間軸が進んでいて、徐々に現在の自分に近付いてきている。
50人くらい居そうなパーティー参加者全員のダブルが発生している。
この2点はいい感じだった。
特に、外でコールガールのダンスを見て盛り上がっている参加者達に室内のダブル達がバレないようにするところとか、"本物達"の方に事情を話してプール小屋に全員隠れたら、ダブル達が外に現れて自分達が盛り上がってるのを マジかよ…って眺めてるところとか、なかなか他で観ない感じで ほぉ~ってなったな。

んで、いっぱい人がいるのでやっぱりパニックになって皆"発生した自分"を殺し回っちゃったり。
特に更に時間軸がズレて、全員が狭いプール小屋に発生して超パニックになるところは ふふってなった。

でも結局、その現象も急に収まって 一体何だったんだ… ってなる。いや、一体何だったの?
主人公はこんな事態なのに最優先は元彼女と仲直りした~い って事だけだし(あと普通に気持ち悪い)、でも最後の最後は期待通り…不幸になるんだろ?って気持ちも裏切られてしまった。
こいつ、仲直りしよ…って言って正式に振られた元彼女は殺してなかった事にして、後から発生した方の元彼女に振られた経験を活かして仲直り…って事にしたんだけど、なんで普通にハッピーエンドみたいになってんだ…?普通に怖いわ。
そもそも最初に間違えてキスした女はなんだったんだよ…。
元彼女の例を見ると、元から居た自分が消えたら後から発生した自分が現在の時間軸に乗れるっぽいんだけど。
最後なんか急に融合して終わってたし、後から発生した自分の認識はあくまで自分の意識っぽかったから…うーん、結局得したのが主人公だけっぽいのがなあ。

むちゃくちゃ不完全燃焼な映画だったなぁ。一ヶ月くらいしたら急に"発生した方"が溶けて消えたりしてくれよ。元彼女以外にも何人か逆に殺されて成り代わった奴が居そうだし。
ふじこ

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