あつお

美女と野獣のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

美女と野獣(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリストフ監督による、美女と野獣。
ディズニー版とは設定の異なる美女と野獣。ディズニー版では、ベルは親子二人で暮らしていた。それに対して、本バージョンでは家族全員で暮らすシーンが描かれる。商人として成功を収めるものの、運搬船の沈没により財産を失うストーリーが追加されている。そんな中でも謙虚に振る舞うベル。一輪のバラのみを父に望むも、その願いが原因で父は野獣に囚われる。
野獣が呪いをかけられた原因も、ディズニー版とは異なる。ディズニー版では幼少期の我儘な振る舞いに魔女が激怒して、城に住む全員を人間以外の姿に変えてしまう。それに対して本作品では森の精(野獣の妻)を殺害することで呪いをかけられる。ディズニー版では人間を愛することを学ぶストーリであるのに対し、本作品では元々人を愛することを知っていると伺える。両者で違いはあるものの、野獣がベルを好きになった理由はあまり納得できない。見た目以外にポイントがあったのだろうか。
どちらのバージョンも教訓を得られるストーリーではあるが、細部において疑問が残る。小説版などを読んで深く読み解きたい。
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