Jun

美女と野獣のJunのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2014年製作の映画)
4.2
ディズニー製(アニメーション、実写版双方)を娯楽に徹した陽と捉えるならば、本家フランスに産まれた今作はクラシカルでありながら気品に溢れたダークファンタジー。物語はより原作に忠実と言えるが、野獣に至る経緯が描かれた過去は独自の脚色が施されている。優美なる映像は、過去作でもディテールに徹した映像表現が観る者を圧倒した監督のセンスが光っており、中でもベルと野獣が踊る場面はディズニーほどの盛り上がりは見せないにせよ、特筆すべき幻想的なワンシーンだ。巨人の登場などやや趣味的な部位は見て取れるが、よりキャラクターの内面に触れた点も大いに評価したい。そしてレア・セドゥの美しさはエマ・ワトソンにも引けを取らない。
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