Poniha

大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院のPonihaのレビュー・感想・評価

4.1
フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院、カトリックの中でも特に厳しい戒律で知られる伝説の修道院に 世界で初めてカメラが入り、修道士たちの祈りに捧げる日常を映しだすドキュメンタリーです。

一切の音楽なし、ナレーションなし、照明なしで撮影された映像から聞こえるのは、山の自然の音、鐘の音、修道士たちがミサで歌う聖歌、木の床を歩く音、薪ストーブで薪が燃える音。。

清貧に生き、沈黙の中で神と対話している彼らは、俗世間で生きる私にとって遠い存在だし、あんな生活は出来ないなあと思いつつ、なぜかすごくうらやましいと思ってしまうのでした。。


予告編字幕から
1984年、 監督が修道院の撮影を申請
「まだ早い」と断られる
16年後、 「準備が整った」と連絡がくる
条件: 音楽なし、ナレーションなし、照明なし、
中に入れるのは監督のみ
準備に2年、 撮影に1年、 編集に2年
構想から21年、映画が完成する



主の前で大風が起こり 山を裂き、 岩を砕いたが
主はおられなかった
風の後地震が起こったが
主はおられなかった
地震の後火が起こったが
主はおられなかった

火の後静かなやさしい さざめきがあった

(列王記上 19章11節-12節)
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