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海月姫のぉゅのレビュー・感想・評価

海月姫(2014年製作の映画)
3.7
2021年 鑑賞 21-107-3
東村アキコ先生のコミックが原作。「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」「愛唄」等の川村泰祐監督による、「おしゃれ」に縁のなかった少女と女装男子が繰り広げる騒動を描いたファッション系シュールラブコメディ作品。
映画化の以前にアニメ化、映画化の後年にドラマ化もされている。

イラストレーターを志して上京したクラゲオタクの月海(のんさん)が住むのは、風呂・トイレ共同、男子禁制の昭和レトロな外観のアパートの天水館。住人は全員腐女子で、「尼〜ず」と称し、外部との接触を避けてまったりと楽しいぬるま湯のような日々を送っていた。ある日、月海は行きつけのペットショップで、誤った飼育方法で死にかけているクラゲを救出すべく、店員に交渉を試みるも、生来の対人下手からうまく説明できずに相手にしてもらえなかった。そこに偶然通りかかった美女が事情を聞き、月海に代わってクラゲを助けてくれた。月海は深く感謝するが、誰が見ても見とれるほどの美貌を備えたその美女は、実は近所に邸宅を構える政治家一族の次男である蔵之介(菅田将暉さん)という名のれっきとした男性で...

原作やアニメも最初の方は鑑賞済。TVドラマはほぼ鑑賞している。
クラゲの映像美に取り憑かれたのが分かるような美しさ!

関羽様、時刻表、日本人形、天才!柳沢教授、主のBL漫画家。「腐る」と書いて趣味に没頭するオタクな女性たち!
ミズクラゲとタコクラゲ。一緒にすると... 天水館を水槽とすると、ミズクラゲは女性、タコクラゲは男性か?死にかけたタコクラゲを救ったのが蔵之介で、タコクラゲことクララを育てるのが、蔵之介の秘密を知る唯一の人物が月海だし。

夜の光。天水館の二階。クラゲドレスの月海。綺麗!月海が蔵之介の真珠のネックレスを引き裂いた時には、月海の心の底からのクラゲ愛や、ファッション愛が込み上がって来ていると思った!

蔵之介の異母兄で、近頃流行りの中年DTの修(長谷川博己さん)と、蔵之介と月海の三角関係、隠れモデル体型の、三国志オタクのまやや(太田莉菜さん)のクラゲドレス姿(個人的にはTVドラマ版での内田理央さんの方が良かった!「ドライブ」見ていた為のサプライズ感や体のラインが、上回る。あと映画じゃ、もうほぼモブキャラ)は見所!

見所と言えば、のんさんのドレス姿や着物姿、菅田将暉さんの女装姿もだ。

“お前ら見てるかー? 俺は諦めないからなっ”
ファッションで世界は変わるのか(ドン小西氏まで来た)!天水館でのファッションショー。海の底という世界観に、クラゲのドレス。とっても神秘で幻想的。クラゲは好きだが、ファッションは苦手なのだが、でもあの何かやってやろうというみんなの熱量がいい!だが、ここへ来てのハプニングが...

“ど、ど、ど...”
月海の頑なな思いが、ある行動をさせ、もうその月海が愛くるしい!そして、月海と蔵之介は... まぁ、ベタ展開も、あの月海の愛くるしさ & 最後のサプライズにやられた...
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