shalala

LUCY/ルーシーのshalalaのネタバレレビュー・内容・結末

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなに評価が分かれる作品なんだ。

私は好きな作品。

前半は、無知ゆえに暴力に支配される弱者を、強烈な映像で印象づける。

ルーシーの覚醒に入ると、脳が覚醒していく過程をパーセンテージで見せてくれてるから、おぉ!すごい!ってなっていく。最初戸惑うルーシーだったが、お母さんに電話をかける時、まだ感情があって、涙を流しながら急速に理解していくところは、泣けた。

知性が高くなるにつれ、感情が薄くなる表現もいい。無表情と眼光の鋭さにスカーレット・ヨハンソンの美しさがイイ。
先が読めると“だってそうなるんだから”の表情。知性のスピードに感情は置いてけぼりだ。ベッソン監督が知的思考の高い人は感情でなく理性と効率で処理する事を極端に見せてくれている。

いつも時が存在している話しも好き。
生命の流れも見えるとかワクワクする。
100%の脳が、時と場所を瞬時に移る様は、人類がまだ知り得ない未知のポテンシャルの想像図だ。通信や光なんか及ばないね。

中国マフィアの描き方も、圧倒的暴力から、最後はルーシーにとってホコリ程度。それまで目につくし邪魔だからさっさと排除してたけど、最後は既に驚異にもなってない。

怒涛の覚醒が続く後半は、地球の成り立ちや宇宙の成り立ちも理解するルーシー。あの映像からだと、いつか人類は解明するというベッソン監督のポジティブなメッセージ。

ルーシーが猿人ルーシーに知性を託したシーンも良かった。そうきたか!と思った。
万能(ほぼ神になった)ルーシーの核が猿人ルーシーに記憶され、生命の存続によって脈々と全人類に残されている。全人類だ。
私の中にもルーシーがいる、と思わせられた時点で、まんまとベッソン監督の策略にかかっているw
見えないスピードでいまもルーシー(の核)が地球を、宇宙を、駆け巡っているんだろう。

Lucy is everywhere.

好きな作品。
shalala

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