てくのすけ

楽園追放 - Expelled from Paradise -のてくのすけのレビュー・感想・評価

3.5
電脳ワードをガンガン使って、派手なチェイスとおっぱいを堪能させ、戦闘ロボットまで投入の序盤はノリノリ。その後かなり失速して心配になるも、中盤のフロンティアセッターの登場から俄然面白くなり、終盤はまたもノリノリ。戦闘ロボットの使い方がね、さすが分かってんなー!と。

虚淵脚本は台詞が多いけど今作は前半特に喋りすぎの気がして、もうちょっと演出で語らせればいいのにと思ってたけど、でもその喋りが結構大事になったりする。人間の感情の説明が辞書的ではなくコンピュータによる理解の言語化なのもユニーク。新たな友情と旅立ちの物語に繋がるのもイイ。

サイバー世界否定、現実世界礼賛という単純な話ではないわけです。主役二人は過去は全く語られない代わりに価値観をハッキリ示し、そこに第3の可能性を示すという構図であり、善悪の戦いじゃないというのがイイ。そしてその結果の選択も熱い。ギミックはクールだけど生き様の描き方がホットです。
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