死んだコメディアン

ラスト・ワールドの死んだコメディアンのネタバレレビュー・内容・結末

ラスト・ワールド(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと昔にNetflixでみた映画。今は配信してない。世間じゃ評価低いみたいね。見る側も一緒に参加できる形の映画で私はわりと好き。

粗筋は大学の哲学クラスの卒業試験で20人の生徒に対して無作為に選んだ職業や属性をもとに10人しか入れないシェルターに誰を入れるかを議論し全員で納得のいく答えを探すのが目的。

もし自分に与えられた役職がゲイの詩人だった場合に、技師や医者を差し置いて生き残りをかけた討論をする事になったらどうするか…う~んと悩みながら観ていた。途中で先生が後出しジャンケン的に前提条件を追加してくるけど、先生だし授業だし卒業試験だしと納得して頭を悩ませてた。

職業に貴賤無しと言うけども、この辺はかなりシビア。不要な職業と断じられたり、何らかの疾患、LGBTの人は気分を害す表現もあったね。

自分も討論に参加しているつもりで他の生徒の言葉に耳を傾けお互いの考えを聞きながら、みんながどう納得した結論に達するのかを楽しみに視聴してました。

まぁ、トロッコ問題のような思考実験なので正しい解はないのですが、だからといってそう持っていきますか…しょうがないとは思うけど、ちょっとね…という結論でモヤモヤした終わり方をしますが割と面白いと印象に残った映画。