このレビューはネタバレを含みます
もし核戦争が勃発してシェルターに避難するしかない状況になったとして、そのシェルターに収容できる人数が10人でその場に居るのが20人の場合、誰が入るべきかを討論で決めるというストーリー。
尚、それぞれが事前にランダムで与えられた職業などの設定上、皆が生き延びるために必要なスキルを持っているかどうかがシェルターに入る人間を決める上での判断材料となっている。
以下感想、、、
思考実験を映像化して映画にするという発想が新しいなと思った。
けれど思考実験とは結局思考で、実際の登場人物は安全な場所に居る。それ故に極限状態にとる言動とは全て異なる気がして観ていて少し違和感を覚えた。
それでも、この映画自体個人的には嫌いではなかった。
むしろ好きの部類だった。
長い間命を落とさなかったからといって、それだけでは生きているとは言い難い。短い期間だとしても本当の意味で生きたと胸を張って言える生き方がある。
実際には安全な場所に居る彼等だからこそ出せた答えかも知れないが、それでも人としては本来こうあるべき理想だとも思えた。
好き嫌いが本当に分かれる作品だと思うけど個人的には好きだった。