キツネとタユタム

ラスト・ワールドのキツネとタユタムのレビュー・感想・評価

ラスト・ワールド(2013年製作の映画)
4.1
もし世界が核の炎に包まれたとき、核シェルターで20人の内10人しか生き残れないとしたら誰を選ぶ?という議論を哲学の授業で行う話。

教室の中での話し合いなので緊張感は特にない。しかし、誰が生き残るべきかの議論はとても考えさせられ面白い。
生徒はひとりひとり役職を与えられる。農家や医師もいれば、詩人やジェラートの販売員もいる。論理的に考えて、生きるに値する職業ってなんだろうという問いかけに、色んな観点から取捨選択していく流れは面白い。

それに加え人間には感情もあり、論理性に欠け、感情に流された決断はどういう結末を迎えるのか、それは正しいことなのかということにも言及している。
最終的な決断と、その先にある結末は、前向きに生きる希望を与えてくれるかもしれない。

20人もいる生徒がそれぞれに個性があり、この子はいらなかったって生徒がほぼいないのが凄い。最後にはみんな顔は覚える。
ハリーポッターシリーズのジニーでお馴染みボニー・ライトも出ており、いい味だしてるのでおすすめ。
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