深獣九

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦の深獣九のレビュー・感想・評価

3.5
口裂け女 vs 暴力ディレクター🤣
怪異に物理(暴力)で立ち向かおうとするのヤメロ(もっとやれ)🤣🤣🤣

口裂け女の目撃ビデオが、映像ディレクター工藤のもとに届けられる。日頃から一発当てたいと目論む工藤は千載一遇のチャンスと思い、アシスタントの市川、カメラマン田代を従え口裂け女を捕まえに撮影者のもとへと出向くのであった。

というモキュメンタリー。ありがちと思わせておいて、いままでの怪異訪問作品と一線を画すのは、主人公工藤の破天荒っぷり。祈祷でもなく陰陽術でもなく、口裂け女をぶん殴って捕まえようとしている工藤は頭オカシイ(褒めてる)。
金だけもらって逃げようとする浮浪者を引きずり回したり、怪異に攻撃されて泡吹いてる呪術者の胸ぐらつかんだり、めちゃくちゃである。口も目つきも悪い。チンピラだ。

若い女性アシスタントの市川にも、罵詈雑言をぶち撒ける。どうやら工藤の辞書にコンプラという言葉は載ってないようだ。

とはいえ市川もぜんぜんこたえてる様子がないので、彼女の肝もかなり座ってる。でなければこんな上司のもと、こんな気持ち悪い仕事続けられるはずがない。やっぱアタオ(自主規制)

口裂け女の設定も斬新だ。よく聞いていた都市伝説から怪異のたぐいと思っていたのだが、どうも違うらしい。武器は包丁🔪とタフな肉体。詳細は作品でご確認いただきたいのだが、まあすげえ。よくそんな設定思いつくな、と感心してしまった。楽しい。

ラストも好き。この手の作品によくある放り投げ系だが、ちょっとしたスパイスが効いており、小心者の私はアッと叫んでしまった。
映像を拡大すると……というのが本当に苦手で(そもそも心霊系苦手💦)もれなく本作も多用されているから終始緊張しているし、画面の隅から隅まで注目してるので、マジ疲れる。それだけに、わずか70分の作品ではあるが満足度は高い。

シリーズはまだ続くようだし、怪奇の夏2023はこの作品で過ごそうと思う。
口裂け女とはいったいなんなのか? ぜひご自身の目でお確かめください👁️👅👁️🔪
深獣九

深獣九