このレビューはネタバレを含みます
白石晃士監督の出世作の始まり。
意外とまともな作りで、案外怖さという点についても演出は悪くない。
シュールさという点においては、真面目さが勝って物足りないのも事実。
工藤ディレクターがホームレスにめちゃくちゃ偏見を持ってて厳しかったのには思わず笑ってしまったし、後半の暴走し出す感じも良かったんだけどそれ止まりではあった。
口裂け女の存在が僻地の呪術に由来するものであるという飛躍からはどこに着地するんだと思っていたが、結局怪異みたいなものになってしまったのはちょっと残念だった。
いっそ普通の人間だったらそっちのほうが怖いし逆に新しいんじゃないかとは思った。