cinemakinori

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦のcinemakinoriのレビュー・感想・評価

3.6


シネマンションのあんこさんのチャンネルで、ジャガモンド斉藤さんとのコラボ企画で紹介されていた【超コワ過ぎ コックリさん編】を観たいが為に、初作の【コワすぎ 口裂け女編】からクソ真面目にマラソン開始w


いや、何コレ!
オモロイぞ!!


あまりPOV多様のモキュメンタリー系は好んで観ることがないが(酔うので)、この作品はPO Vの良さを存分に活かした演出で、何よりも着眼点が非常に面白い。

都市伝説や心霊、オカルト系は子供の頃から結構好きなので、こう言うのは必然的にハマってしまうんよね〜。





先ず、本作の本題である“口裂け女”よ!

いや〜、懐かし過ぎるぜおい!

多分私が小1か小2位の頃の社会問題にもなった都市伝説で、学校でも問題になって集団下校にも及んだ記憶が甦るなぁ。
どの地域の話か、どんな逸話かなんてもはや各地で勝手にその背景が一人歩きしちゃってはいたものの、一貫してその風貌は一緒だったのも興味深かった。
今みたいにSNSやネットやらの情報社会じゃなかった為、とにかく噂が噂を上書きして行ってどんどん派生していく社会、それを挙ってメディアが更に誇張報道していく図式が当たり前の1970年代後半から1980年代。

本気で皆で口裂け女を信じて怖がっていたのを昨日の事のように鮮明に思い出せるという意味では、マジで強烈な都市伝説の一つと言っていいだろう。




さて、このシリーズ。
関心させられるのは、とにかく真面目にふざけてるというセオリー打破の独自路線にあろうかと。

有りがちなのは、オカルトや心霊や都市伝説、妖怪などに対して、科学でその真偽を暴く的な奴。

今作は、そんなインテリ論法なんて一切無視よ!
金属バットや車で、罵詈雑言を添えてドーン!!と強行物理対抗作戦に挑んでいく潔さと暴力性。
この一件ふざけ過ぎてるかのような突出っぷりが最大の魅力であり中毒性に富んでおり、コアなファンが付くのも真っ直ぐ頷ける。


主要3人のキャラもバッチリハマってる上、雑なようでめちゃくちゃ繊細且つ隅々までモキュメンタリーに拘った作り方は凄い!

それまでのJホラーの概念を完全にぶち壊しつつも、それらのファンの心さえも掴んでしまうような新境地は見事としか言いようがない。
完全にアイディアと親近感との絶妙な演出力の賜物。


尺の長さも非常に良い塩梅なのもまた、ハマって観続けちゃう要素のひとつなので、暫く【戦慄怪奇ファイル コワ過ぎ】シリーズのTL投下率が上がってしまいそうな予感ww


工藤Dの生い立ちと今後の呪物(髪の毛の塊)の行く末が気になってしょうがない、、、
この辺りも上手く作り込んでるなぁ、、、と。
cinemakinori

cinemakinori