ツクヨミ

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説のツクヨミのレビュー・感想・評価

3.6
工藤D不在でも一応成立するキャラ力.怒涛のラスト陰陽師戦まで突っ走るコワ河童祭。
白石晃士監督作品。前作が吹っ切れて面白かったので鑑賞してみた。
まずオープニング入院中で工藤Dが不在のままスタート、するとカメラマンが白石晃士監督でまず笑う。ずっと監督カメラ回してたんかいっていうフェイクドキュメンタリー的なメタ笑いは阪本裕吾監督の"最強殺し屋伝説国岡"にも受け継がれてるんじゃなかろうか。
そして前半は工藤Dが不在のままいつもの投稿からの現場検証が行われていく、なのでちょっと地味めではあるんだが胡瓜からとある田舎農家の男が出てきて白石晃士節が発生.食い気味で迫る撮影隊とのやんわり衝突する会話がやけに面白い。するとその後に唐突工藤Dが病院から抜け出してきたという展開に大爆笑、やっぱりこのシリーズは工藤Dがないと始まらないんだよな笑。
そこからはいつもの怪異にやられた女性にフォーカスしまたもや工藤Dお得意の特級呪物で対抗なヤバみがおもしれーし、そこから修羅場すぎるバイオレンスになる展開まで笑えて面白すぎる。そして田舎農家のおっさんがまさかの陰陽師修行してて工藤Dと共闘する激アツ展開からの河童ラストバトルがちゃんと怖いし面白い、河童のスピード感早すぎだしマジで人間やめてる工藤Dのパワーもやばすぎ。怒涛の河童軍団からのやべーもの見た感強みなビジュアルまで素晴らしい。
あとヒッチコック映画みたいなやべーコワ感を残す事後ラストが今回は特に際立ってた、謎を残したまま終わるのもこのシリーズの醍醐味だよなぁ。
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