フェイクドキュメンタリーシリーズ第３弾。前作ラストで昏睡状態に陥り入院中の暴力系パワハラ親父工藤Dに替わって現場を仕切るAD市川ちゃんが人食いカッパに挑む。
パワハラ上司がいないのでのびのびと取材をする市川ちゃん、現場近隣で取材するも訳知り顔だが圧ツヨめのおっさんはｹﾝﾓﾎﾛﾛに取材拒否、涙目の市川ちゃんだがそこに「工藤が病院を脱走した」との一報が。これは病み上がり工藤VS訳知り農民鈴木の対決だなと思いながら見進めるが、この二人が協力して河童に立ち向かうという熱い展開に。ド田舎のパワー系原住民と都会から来たプロフェッショナルヘタレが共闘するニック・ノルティとマイケル・アイアンサイドの「ダブルボーダー」的展開。
全２作にもあった「動画撮ったらへんなもん映り込んでました」な心霊写真的怖さもありつつの、だがしかし今作は映像スペクタクル的な見せ場も満載。取材中に河童に拉致られるAD市川ちゃんの「拉致られる側の主観映像」はデジカムの荒い画像がリアルでいい。原住民鈴木が意外な正体をみせるあたりグッとファンタジーに寄ってくがリアルタッチな演出は１ミリもぶれない。お笑いになりそうな工藤と河童の相撲対決も「足の早い河童のヒットアンドアウェイ戦法」対「全身偽タトゥー工藤の一発必中戦法」の激突で盛り上がる。ここでの工藤ちゃん誰かに似てると思ったらマルーン５の全身タトゥー男アダム・レヴィーンだ笑
河童の背後に現れるおそらく誰も予想できないラスボスの登場に見た人は皆「おいちょっと待て」と思うに違いないです。なんだこれ笑
名作。
