『団鬼六「やくざ天使」より 縄地獄』を観たら、あまりにつまらなかったので、同じ任侠映画SMものでも面白い作品はあるということで、こちらを。
任侠ものは善悪の戦いで、悪が跋扈し善人がギリギリまで耐え忍ぶという根幹がある。そこにSMが入ると、善側の女性が悪徳やくざの手に落ちて、拷問や恥辱を受けるという展開になる。『団鬼六「やくざ天使」より 縄地獄』はそこで終わってしまっていて、マゾがマゾでしかない。それは任侠映画としてはカタルシスがないのだ。
本作はちゃんと殴り込みをかけて正義が勝つ。きちんと任侠ものにストーリーを戻して、任侠SM映画の構成が出来ている。良い映画だなと思う。
