「ホステル」のイーライ・ロス監督作品。
アマゾンの奥地で食人族に遭遇してしまった若者たちを描いたホラー作品。
この監督さん、絶望的な状況下に置かれた人間の心理を描くのが本当に上手い。目を背けたくなるようなグロ描写は「ホステル」でもおなじみだけど、相変わらずリアルとアンリアルの匙加減が絶妙です。
ハーシェル・ゴードン・ルイスの影響をモロに受けているのが今作でも映像からダイレクトに伝わってきます。1960年代のゴア作品をしっかりと受け継いでいるのはイーライ・ロス監督ぐらいじゃないでしょうか。
この映画の面白さは、単に「食人族」や「ホステル」の二番煎じではないこと。主人公たちの目線だけではなく、部族の視点で見ると違った解釈ができるし、主人公の思考についてもいろんな考察ができる。なかなか奥が深い作品となっています。グロ描写に耐性がある方にはおすすめです。
