チッコーネ

帝戦 BAD BLOODのチッコーネのレビュー・感想・評価

帝戦 BAD BLOOD(2010年製作の映画)
3.5
いわゆる犯罪映画とは異なる雰囲気、香港伝統のアクション映画であることに、冒頭から気付かされる。
アクションに対応可能なアンディ・オンはもちろん、そうでもなさそうなサイモン・ヤムまで丁々発止を繰り広げるが、男たちは終盤までに消え、女性キャラがクライマックスを盛り上げるという意外性が楽しい。
カナダ生まれで「香港の藤原紀香」とか言われていたらしいバーニス・リウのビッチなキャラクターが愉快、彼女もアクションに対応しているが、昨今の映画は編集やCGが暗躍するので、どこまでが実写なのかは判別がつきにくい。
しかし容姿はいまひとつながらアクション畑出身のジャン・ルウシャは、屋上の先端ギリギリで、真俯瞰カメラの下、驚きの身体能力を見せてくれる。

返還後の香港に公開処刑が持ち込まれていたことを確認可能な場面あり。
運動場で、観覧も自由という中国共産党の野蛮、恐ろしい…。
言語は恐らく広東語と北京語が混在、サイモン・ヤムが北京語を操っているように聞こえた。