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シークレット・パーティーのNMのレビュー・感想・評価

シークレット・パーティー(2012年製作の映画)
2.1
あるコールガール二人組のドライバーをしている男。毎日淡々とした生活。恋人や友達を作ろうという気もなく親とも縁遠い。口数は最低限、表情はいつもうつろ。

ある時カウボーイ姿でフラフープを回す集団を見かけ、撮影していたカメラをふいに奪って逃げる。
その日から公園の動物を撮ってみたりロックを聴いてノッてみたり少しだけ変化が起きた。

彼はコールガール二人も撮った。
ミアとヴァイ。ぱっと見は二人とも明るそうに見える。
しかしミアの話を聞いてみると子供の頃虐待されていたという。ヴァイも今の状態を悲しく思っていた。
三人は今宵もホテルへと出かけていく……。

序盤の男が目覚めるシーンの部屋の暗さが素晴らしい。夜明け前の、暗いのに美しい時間を確実にとらえている。

冒頭の送迎のシーンは二人がとても騒いでいるが、エンディングの送迎はお通夜のように暗い。前半に男の、後半に二人の人生を見つめる。自分を見つめたあとこの三人がどうなるのかは示されない。
会話を見せるかというとそれほどでもなく、じっくり演技を見せるわけでもない。具体的なメッセージはなく、冗長に感じてしまう人は多いだろう。

タイトルの通りなにか秘密のパーティーで事件が起きるのかと思うとそうではない。パーティーって最後のシーンの会場のことだったのか?という程度。
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