かこ

トワイライト ささらさやのかこのネタバレレビュー・内容・結末

トワイライト ささらさや(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

観れば観るほど序盤から涙が溢れてくる作品。
泣きたいときに何度も観ている。

落語家だった夫(大泉洋)が死んでしまい、夫は不幸に育った妻(新垣結衣)と幼い息子が心配で成仏出来ずに、自分の葬式を眺めていると、不仲であった父親が葬式に参列しており、父親は大企業の経営者だったため、跡取りとして息子を育てる交渉を始めた。
夫は妻と息子を父親から遠ざけるため、生前お世話になった師匠に乗り移り、妻に遠くへ逃げるようお告げをする。
妻は生前夫から天涯孤独と聞いていたため、疑問とシングルマザーになる不安を抱えながらも縁もゆかりも無い縁ささらさやという街へ移住する。
妻が心配なため成仏せずにたまに街の人間へ乗り移って助言をしていた夫だが、街の人たちの温かさに支えられ、妻はシングルマザーとして成長していくというありがちな展開を想像していたが、最後に厳しかった父親が孫を抱いた瞬間に息子への想いがフラッシュバックする。
ずっと仕事ばかりで厳しい父だったが、実はこっそり息子の舞台を見に来ていたこと、息子との和解を望んでいたこと、冒頭にあった葬式で父親が自身の遺体へ怒鳴りつけた意味などをやっと理解する。

生前素直になれなかった父と息子のストーリーへ変換された瞬間、涙が止まらなく作品である。
かこ

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