ボン太

アクトレス 女たちの舞台のボン太のレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
3.5
クロエモレッツの魅力は唇に集中していると思う。

女優のして大成したマリアは、日々衰える若さに苦悩していた。それは、デビュー作で演じた奔放な少女の影を引きずっていたためである。ある日、マリアにデビュー作のリメイクのオファーがかかる。演じる役は、少女に振り向いてもらえず自殺を図る女社長の役であった。

映画のほとんどはクリステン・スチュワートとジュリエット・ビノシュの会話シーン。画に目新しさはないし、退屈。正直ちょっとだけ寝た。でも女優たちの舞台というだけあって、女優が持つ魅力の一つである美貌、特に若さに対しての苦悩や、役に対しての入れ込みが上手く描けていた。2人とも身体を張って素の女性を演じていたので、かなり好印象。正に大人のための映画という感じがした。

クロエモレッツ目的で観に行ったことは言うまでもないけど、今回は表情の豊かさに関心した。女優としてスイッチを切り替える事は出来るものの、私生活は暴走気味という不安定な役を表情で納得させてくれた。ホント日本人受けする顔してるよなぁ…。更に暴走してくれるであろうネイバーズ2に期待。

女優として表舞台に立つシーンはほぼなし。徹底的に舞台裏と私生活、ついでに優美な自然を描いてます。それを映画にしてるんだから不思議な気分になる。クロエの金星人役は必見。
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