公開時劇場で。
中年の女優が若さと過去の栄光にしがみつくお話かと思ったらそれだけではなく、老いや葛藤、人生そのもののもっと深いお話だった。
セリフの読み合わせが素晴らしい。単なるセリフとは思えない妙な緊張感がありシグリットとヘレナが投影された素晴らしいシーン。ジュリエット・ビノシュとクリステンの演技もいいので際立つ。
そもそもこの2人の関係性がキモで2人のやり取りが続きマリアの葛藤とヴァレンティンの葛藤が伝わる。とっても仲良しで、でも考え方や捉え方に違いがあって。そして変化。
ヴァレンティンの不自然な去り際といい、このヴァレンティンという存在の捉え方は観た人と語り合いたい。
生意気なクロエちゃんもとてもいい。
