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アクトレス 女たちの舞台のLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
4.0
2014年、フランス・ドイツ・スイスの合作映画。

オリヴィエ・アサヤス監督、脚本によるドラマ。

ベテラン女優マリア・エンダースは、若い頃、自らを抜擢してくれた劇作家ヴィルヘルム・メルヒオールを称える授賞式に、本人の代理として出席する予定、会場に向かう列車内では若き個人秘書ヴァレンティンが忙しく甲斐甲斐しくマネジメント。まさにそのとき、劇作家ヴィルヘルムの訃報が舞い込んで…、

ヴィルヘルム先生の戯曲「マローヤのヘビ」によって檜舞台に躍り出た女優マリアさんは諸般の事情により続編のオファーが煙たくて…云々、彼女たちを待ち受ける運命や如何にといったお話。

脚本の妙、非常によくできた設定だと思います。

スイス、シルス・マリアの絶景「マローヤのヘビ」にパッヘルベルの例の楽曲を合わせてくるあたり、うーん常道?かと感じたものの、余程の信念がおありなのでしょう、はい、納得いたしました。

『トワイライト』シリーズで吸血鬼の恋人役を演じておられたクリステン・スチュワートさんは秀逸な脚本に助けられながらも見事に本領発揮、非常に奥行きの広い演技を繊細にご披露くださいます。

クロエ・グレース・モレッツさんは終盤に魅せてくれました。2013年のリメイク版『キャリー』よりも鬼気迫る演技だと思います。

フランスご出身の大女優ジュリエット・ビノシュさんはもちろん抜群のっ存在感でございます。
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