ユカリーヌ

娚の一生のユカリーヌのレビュー・感想・評価

娚の一生(2015年製作の映画)
3.9
【過去に観た映画】2015.3.1

「愛してるといってくれ」を
思い出させてくれる白シャツで
すっとしたインテリ役。

その上、老眼鏡だが、メガネに
関西弁(京都出身という設定)ときたら、豊川ファンにはたまらない一本。

それに、命令口調だったりするも、時には甘えてみたりと、飴と鞭の使い方が
またニクイ男なのである。
枯れてるようで、熱いとこがまたしびれる。

「足キス」シーンは、キスというより、執拗に舐める。
ピチャビチャというヤラシイ音をたてて。

そして舐められた つぐみ(榮倉奈々)が照れながらも恍惚の表情に変わっていく。
いやいや、これだけで十分エロい。
こんな細くて長いきれいな脚なら、私だって舐めたい。

このシーンは、とても長い。
全方向から撮っていて、ちょうど窓の西日が海江田(豊川さん)に当たるのが、素敵。
ネット情報によるとこの時は豊川さんいわく、
「映画の神様が降りて来た」のだと。

二人の仲が縮まっていくエピソードとして、子どもや嵐や元カレを出しているが、
二人の背景についてはあまり深く切り込まず、
二人の恋愛をメインに添えた王道のカレ専ラブストーリー。

「過去には戻れへんのにどうして目の前の
 僕を見いひんのや」

「報われん想い・・・。
 人を好きになるのはしんどいんや」

そんな海江田の台詞に胸が熱くなる。

さすが、少女漫画が原作だけあって、女子にはきゅんきゅんする要素が散りばめられていて、笑いも随所に入れ、楽しませてくれたり、
泣かせてくれたりする。

京都での竹林のショットとか、
白いスーツ姿の海江田と着物のつぐみのツーショットなど、かっこよすぎる。

田舎の葬式シーンが出ると遺産相続のドロドロがあったり、金田一 耕助が登場しそうだが、
もちろんそんな闇は全くない。

でも、嫉妬という感情が愛を育てていくのだと思う。
いくつになっても、どんな辛い恋愛が過去にあったとしても惹かれる時はストンと
相手に落ちてしまうのだ。
ユカリーヌ

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