ポール・ダノ祭り第四弾!!!!
(第三弾はルビースパークス再観)
苦しくて優しくて、寂しい。うるさい。
そこから搾り出される光のような音楽と
理解されない人たち。
理解できない人たち。
理解できなくても、想像して、支えあえる人たち。
ブライアン・ウィルソンという1人の実在するアーティストを、2人の役者さんがやる…
観る前はたしかにえ、1人の方がぜったい良くない?朝ドラとかみたいに、急に歳とりました、みたいになるんかっ?笑
と正直思ってました笑
それがまあすごい。移り変わりがなんとも言えなくて、私たちをブライアンの感じてる感情で包み込みながら、置き去りにするように容赦なく時代が行ったり来たりする。波のような感じ。それが続いていき、そんでだんだん慣れてくる。
同じ人じゃん、同じ感性してるもんってなってくる。
途中で走馬灯のように2人が見つめ合うシーンは圧巻だったな…鳥肌たちました。
伝記映画として、とても好きになれた。
そして同時に普遍的な、ひとりぼっちvsうるさい世界の哀しさを分かち合ってくれる映画でもありました。
価値観のぶつかり合いは必ず起きること。
どうにもできないほどやばい人間もいる。
人からなんでも奪い取ろうとする奴も。
とにかくもがくしかない。正直であれ。
だれかが見てくれるから。
重くて暗い気持ちだけど、やさしさでいっぱいになる不思議な作品。
いい音楽聴いてる時と同じ感じかもね。