けいたん

フューリーのけいたんのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
4.0
ラストシーンが最高。十字路に一台の戦車フューリー、どれだけ凄い戦いだったのかがじわじわ伝わってくる。

1945年4月、ヒトラーは"総力戦“を宣言。全国民を兵として動員した。男 女 子供を問わず…



「フューリー」に乗り共に戦うのはウォーダディーと3人の仲間、フューリーは家、乗員は家族、仲良くはないが強い絆で結ばれている。そこに新兵のノーマンが加わる。

リアルな殺戮シーンに何度も目を閉じる。戦争の惨さを知るにはいい映画だと思う。死んでいても何度も刺す、何度も撃つ。敵が生き返らないように。

ノーマンはなんとタイピストで実戦経験はなし。
そんなノーマンにウォーダディーは捕獲した敵兵を撃つように命令する。
「僕を殺してください」というノーマン。ウォーダディーはノーマンに無理やり銃を握らせ敵兵を殺させる。それでも「僕の良心は曇らない」✨

そんなノーマンだけど、ナチの残虐さを知り、酒やあれこれを知り、ウォーダディーの優しさ頼もしさを感じていくうちに「くたばれナチ!」と変わっていき、乗員たちからも認められていく。

「殺すか殺されるか」の戦場であんなにいい子だったノーマンがこんなに変わっていき、戦争が終わった時に彼はどうなるのだろうと心配になる。 正気でいられるのだろうか。

フューリーにはさらに過酷なミッションが与えられ…。

考えさせられる映画だった。なぜ人間は戦争をするのだろうか。理想は平和。みんな同じはずなのに。
「イエスはヒトラーを愛するか?」