水蛇

I.K.U.の水蛇のレビュー・感想・評価

I.K.U.(2000年製作の映画)
1.0
我が家は芸術に関してはセックスや死のモチーフにもかなり制限ゆるめの方針だったので、11歳くらいの頃わけもわからずサイケなパケが気になったこれもレンタルさせてくれた。おかげでスカムに触れたしこの世界の裾野の広さと懐の大きさを知った。これは皮肉じゃなくて本音。いま観てもやっぱり相当ひどい。幼いと世界が狭いからここまでクオリティの低いものが市場に流通してると思わないじゃん。世界は思ったよりちゃんとしてない。ちょうどおなじ時期にリバティーンズもデビューして「こんな音がガビガビの演奏と下手な歌をCDにして売っていいんだ」って(こっちはいい意味で)ひっくり返って熱狂したし、親の洗練された審美眼からこぼれた巨大なアートジャングルを夢中で開拓した日々は永遠にダイヤモンドだ。これは圧倒的なジャンクの記念碑的映画。これが世に出るならどんなことだって起こり得る。
水蛇

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