ピッツア橋本

ひもかわラプソディのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ひもかわラプソディ(2014年製作の映画)
3.3
“キリンジとまさかのキャストたち”

群馬県桐生市の動物園を舞台に、子供たちに絵の描き方を教えている中年がそこに働く飼育員のお姉さんに求婚する、という突飛でユルい話。25分のショートフィルム。

youtubeで無料公開中。この監督の『緑色生活』を観たり、漫画家よしもとよしともが昔推薦してたのを思い出して鑑賞。

この三脚も使わない全編手振れビデオ撮影(おそらく照明も一切使ってない)のザ・自主映画な作品に、まさかのオダギリジョーやもたいまさこなどが出演する意外性。

正直、はじめは画面酔いして観るの止めようかなと思ったけど、徐々にこの演出がセリフのテンポと合ってくること、BGMで流れるキリンジサウンドが良いという点で最後まで何となく見れた。

セリフの漫画チックな唐突感に、どこかよしもとよしとも作品的な余白を思い出す。本人がどこまで脚本に携わっているのかは知らないけれども。

ただどう贔屓目に見ても、ぴあフィルムフェスティバルの学生グランプリ作品とかの方がクオリティ高く感じてしまう。
それぐらい敷居低くして見ないと、正直しんどい。何個か興味深い構図はあった気がするけれども、やっぱり全体的にカットの繋ぎにメリハリが弱い印象が残る。
そういうフワッと感を楽しもうよ~、と言われたらそれまでだけど、やっぱり自分にはナヨナヨしすぎに感じた。

自分にはいささか前衛的な作品でした苦笑
ピッツア橋本

ピッツア橋本