えそじま

マルケータ・ラザロヴァーのえそじまのレビュー・感想・評価

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)
4.6
中世ボヘミアの氏族間抗争、愛憎、宗教に翻弄される女の物語。おそろしいほど精巧に創りあげられた未知の世界観のなかへとすぐに呑み込まれ、知られざる過去の人間の寓話的な愚かさというよりも、ひとつの時代の意思のようなものの急接近に圧倒される2時間40分。臨界点的な表現の独自性が純粋映画の可能性への期待を押し拡げてくれる渾身の1本であった。

宗教観はベルイマンやブニュエルが近いと思う。
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