しお

マルケータ・ラザロヴァーのしおのレビュー・感想・評価

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)
3.0
1967年のチェコ映画で、同名小説を映画化したもの。チェコ映画史上最高傑作との呼び声高いらしい。事前知識ゼロで行ったから、舞台が13世紀のボヘミア王国な時点で頭が追いつけていなかったかも。
ありがたいことに「フィルム=オペラ」を謳っているだけあって、理性がお仕事をしていなくても感覚で味わえる映画だった。この時代の映画にも、東欧の映画にも全然詳しくはないけど、重厚な音楽、効果音、モノクロであることを忘れさせるほどの映像の質感、役者たちの息遣い、全部がこの映画を一種の芸術たらしめていた。
「宗教映画には白黒が似合う」というレビューを見かけて共感したので記録。マルケータが教会を捨てるシーンが良かった。ストーリーが消化不良だったのが悔しい。またいつか、それこそ何十年後とかに見返したらどう感じるのかが気になる一本でした。
しお

しお