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マルケータ・ラザロヴァーのotomのレビュー・感想・評価

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)
4.7
今も昔もそう変わらんって具合。時代背景も相まって『アンドレイ・ルブリョフ』や、はたまた別宇宙の『神々のたそがれ』級な蛮族っぷり。キリスト教も異教も神は平等に恩寵を『与えない』って云うこの世界の永遠のテーマ。不遇の周り道して辿り着いた修道院で神に引導を渡すマルケータで美少女っぷりが増す。時折、誰が喋ってるのか分からなくなるのと、親切な章の概要で鑑賞者に対する飴と鞭感が凄い。随所に挟まれるホワーっとした神々しいシーンの効果は絶大。雌争いに負けた孤独の鹿の図に、近所の雄猫を思い出しちゃった。
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