もちお

ボックストロールのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

ボックストロール(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。

 良かったです。
 楽しかったです。

①良かったところ
・ストップ・モーション・アニメの魅力
 まず、私はストップ・モーション・アニメが好きです。人形を動かしているとう実在感が良いです。
 私がストップ・モーション・アニメに初めて触れたのは、ウォレスとグルミットだったと思います(本作と製作会社が異なりますが)。「ペンギンに気をつけろ!」でした。衝撃的でした。
 ライカの作品が好きです。コララインやクボ、パラノーマンを観ました。いずれも魅力的な作品です。ミッシング・リンクも観たいです。
 そんな私なので、画面を観ているだけで楽しかったです。

・偏見についての物語
 舞台となる町の人々はボックス・トロールに偏見を抱いています。
 スナッチャーが「ボックス・トロールは危険。」と広めているわけですが、誤った事実が広がっていく怖さがありました。
 最終的にボックス・トロールと町の人々は共存します。希望をもてる物語で良かったです。

・スナッチャーの魅力
 本作の舞台となる町では、権力者たちがチーズを嗜んでいます。チーズが権力の象徴です。この設定が面白かったです。
 そして、スナッチャーは権力欲が強いのですが、チーズ・アレルギーです。チーズを嗜みたいのに、チーズを体が受けつけません。スナッチャーは様々な悪事を働きますが、どこか悲しみがありました。
 彼の最期を観たとき、何ともいえない気持ちになりました。
 
・マダム・フルーフルーの正体
 驚きました。
 言われてみれば、見た目が似ているのでフェアだと思います。

・スナッチャーの手下
 スナッチャーには手下が3人います。
 このうち2人が「自分たちのしていることは正しいのか」という疑問を抱いています。最後に改心するのが良かったです。
 一方、残り1人の手下は何の躊躇いもありません。怖かったです(誉めてます)。

・立ち上がるボックス・トロールたち
 臆病なボックス・トロールが立ち上がる展開は上がりました。
 箱に隠れる、箱から出るという表現も好きです。

・エッグのお父さん
 吊るされ続けていたというのが残酷です。
 そして、精神的に壊れている描写がきつかったです。

②まとめ
 やっぱりライカの作品が好きです。
 最後に製作の舞台裏を観られるのも良かったです。製作の苦労が伝わります。
もちお

もちお