スペイン・グラナダで腕の良い仕立て屋として暮らすカルロスには、美女ばかりを狙う連続殺人鬼という裏の顔があり、その肉片を調理して味わうという禁断の行為を繰り返していた。
ある日、アパートメントの隣人でルーマニア人のアレクサンドラの挑発的な言動に心掻き乱されたカルロスは、彼女を殺してしまう。
サイコパスの一時的な迷いを感じました。
数多くの女性を殺害しては、人肉を食していたカルロスだったが、初めて殺害した女性の肉親に出会った事で、これまでとは違う感情を抱いたのではないだろうか。
そもそも彼の恋愛とは、どの様な意味を持つのだろうか。
恋愛感情を持っているのであれば、女性ばかりを狙わないだろう。
彼の根底にあるものが見えないままで、一時の迷いにしか感じませんでした。
彼がなぜこの様な行動を取るようになったのか。
なぜこの様な行動を取り続けているのか不明のままでは、カルロスの人生の一部を切り取っただけの作品に感じました。