Tully

ピクセルのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

ピクセル(2015年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うとこの映画はとても良かった。映画の始まりは主人公らのルーツを語るゲームセンター全盛期の1980年代。スペースインベーダーやゼビウスなどがその年代に該当し、これを懐かしがるのはもれなくおっさんである。それより現代へと時は進み、それらのゲームに出てくる敵キャラが宇宙より襲来し、激闘を繰り広げると言う話である。ゲームの世界大会にまで出場した主人公はさえない大人で、子供時代に培ったゲームのテクニックも最早無用の長物となったものの、まさか世界を救うために必要になるという逆転現象も面白い。そして感動要素としてもゲームの中のヒロインに恋を抱き続けていた登場人物の願いが最後に叶うというのも、ベタではあるが同じく夢に思う人間も少なくないだろう。設定はB級映画の様なストーリーであっても、日本円にして100億円の製作費から生まれる素晴らしいCG芸術美にはやはり日本はその足元にも及ばない。そもそもこの手のCG映画のクオリティというのは製作費に比例するものだといっても過言ではない。
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