ssr701

バクマン。のssr701のネタバレレビュー・内容・結末

バクマン。(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

漫画は以前に最初のほうを読んだだけでほとんど覚えてないです

それが功を奏したのか?
自分にとっては
だいたいの出演者がこの世界観にぴったりな気がしました
ひとりひとり誰かが出てくるたびにテンションが上がりましたね
キャスティング翼さんグッジョブです!

この作品を語る上で欠かせない漫画の執筆シーンですが
プロジェクションマッピングやVFXそしてCGが使われてるそうで
CGにもまだまだいろんな使い道があるものだと感心しました

CGは気持ち悪い動きするからバケモノに使うしかないだろうと
思ってきた自分の浅はかさが恥ずかしいです
特に最後の単行本の背表紙がCGということで驚きました
電気グルーヴ20周年のうたのPVもそうだったんでしょうか

派手なアクションで漫画が描かれるのも見事だったのですが
ここぞの場面では魂を込めて紙にすべてをぶつけるかのように
ガリガリと執筆するシーンが胸を打ちました
ここの加減が絶妙ですよね

佐藤健が「全然先を越されてるわ…やべぇ…」と
見舞いに来た小松菜奈と喋るシーンがあるのですが
この時の舞い上がってしまって
イントネーションが変になってしまった話し方は
思わずこちらにも緊張がうつりそうになりました
そのあとも早口でゴニョゴニョとしゃべり続けるところもよかったです
かっこいいモテモテ男のイメージが強いのでちょっと意外な一面を見ました

この小松菜奈が見舞いに来たシーンですが
弱ってるところにひとりで見舞いにきてくれて
しかも作品は褒められるわモデルにされて嬉しいとまで言ってくれるわで
天にも昇る心地にさせといて地べたに叩きつけてめり込ませるという
急転直下のトークであまりにも残酷なんじゃないでしょうか…
ここはわかりやすいほど嫌味ったらしいマネージャーが出てきて
もうお別れは済んだ?もう二度と会わないでね!
とピシャリと言うってのがよかったかもしれません
(カーテン越しの泣き顔の演出はすごく良かったですけどね)

デスノートもジャンプでは異色作でしたが
この作品もかなり異色ですよね
でも友情努力勝利の言葉とともに一丸となって原稿を上げるところなど
正にジャンプの王道でした
芯に熱いものが宿っていたんだなあと気づかされます
スラムダンクのオマージュもいいですね

なので最後の本棚の所はドラゴンボールとワンピースの次には
スラムダンクが並んでいても良さそうなものですがどうなんでしょう
ひばりくんと侍ジャイアンツもうれしいけど意外な感じです
ガモウひろしと土方茂が挟まってるのはニヤリとさせられて
せいさく進行がやってきた!(ゆうれい小僧のパロ)には爆笑しましたけどね

最後の最後までそして隅々まで漫画への愛を感じる
素晴らしい映画を見せてもらいました
劇場で見たら立ち上がって拍手したかったです
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