CANACO

バクマン。のCANACOのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
3.0
2015年公開の大根仁監督作品。大場つぐみ/小畑健の『DEATH NOTE』コンビによる漫画が原作。

週刊少年ジャンプで実際に連載された、週刊少年ジャンプ編集部と漫画家たちの現代版『まんが道』の物語。脚色はあるもののノンフィクション度が高いのが特徴。

主人公の真城最高(サイコー)くんの叔父・川口たろうさんのモデルは(大場つぐみ氏の中の人である可能性が高いという)ガモウひろし氏。本作は、同氏の半生および小畑氏の半生が書かれているとかいないとか。

テレビドラマ作品を数多く手掛けてきた大根仁氏らしい、ポップでわかりやすい仕上がり。少年ジャンプのカラーと相俟って、複雑な要素は特になく、真っ直ぐな青春ものという印象。

岡村靖幸さん好きだし、甘酸っぱい話も好きだし、リリー・フランキーさんは大好きなので不満はとくにないものの、朝井リョウ氏の作品や『バッド・ジーニアス』と比べてしまうと、そんな簡単な話かな……と思ってしまうのは否めない。

主人公二人をサポートする、歳をとった漫画家たちの方が人間味があり、こちらを主人公にしてほしいと思ってしまうのは、自分の今の年齢の問題ですね(ジャンプ原作だから仕方ない)。
CANACO

CANACO