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バクマン。のqpのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
4.5
 高校生の最高は秋人と少年漫画をジャンプに投稿し、連載を目指します。同級生の亜豆は声優を目指し、お互い切磋琢磨していく話です。

 昔読んでいた漫画なので懐かしくて観ました。細かく中身は思い出せませんでしたが、映画は時間が短いので展開が早いです。キャラはイメージどおりでしたが、亜豆が意外と背が高いのと服部さんが違うのが違和感でした。

 漫画家の大変さやジャンプの編集シーンなどがよく描かれているのが良いです。これは原作の良いところを取り上げていると思います。加えて、漫画を書くシーンや戦いが漫画になるなど原作にない工夫が面白かったです。BGMが少ないのもリアル感があってよかったです。

 ただ、原作から最高などの親をカットするのは異常ですね。両親の登場もなく、高校生が漫画家になるというのは現実離れしすぎです。漫画家ではなく、高校生漫画家に焦点を当て、親が関わるシーンがほしかったですね。

 亜豆が高校の中でも浮くくらい魅力的です。原作にいる亜豆の親友の見吉がはしょられているので、なおさらです。最高と亜豆の2人の会話のぎこちなさが音楽も相まって上手く描かれています。

 最後のまとめ方が原作と違うことに気づき、少し残念な気持ちになりました。やはり、原作がマンガの場合は長くなるので、同じようにするのは難しいですね。

 ジャンプはジャンプという名前を映画でも出すことに同意したので、この作品に自信があったのだろうなと思いました。どの世界もそうですが、改めて漫画家が継続的に作品を描き続けるのはすごいなと感じました。

 原作のバクマンを読み直したいなと思いました。
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